セルフコーチングプログラム

はじめに

人が自ら行動を起こためには、生まれ持った能力のほかに、原動力となるものの存在が必要です。希望や夢といった将来への願望、これがなければ生活できないという必要、またこうでなければならないという自分の価値観などがその例です。

それらが原動力になり、次に来るのが行動ですが、それが容易にできる場合とそうでない場合とがあります。そして自分の置かれている現実とのギャップが私たちの行動目標の達成を阻んでしまうことが往々にしてあります。その時、私たちを導くものは私たち自身。つまり、私たちは自分自身のコーチ(セルフコーチング)の役割を担うのです。

このプログラムの目的は、いろいろなやりたいことが、いざ実行となるとな かなか思うようにいかない、というあなたにセルフコーチングをコーチすることで、一見自分の力では困難だ、面倒でなかなか手をつけられないというようなゴールに向かって、チャレンジを1つ1つ克服し、心から待ち望んでいる夢を実現でき るよう助けることです。

そのためには、まず5原則をよく理解していただかなければなりません。5原則のページをお読みになればわかるように、さほど難しいことは言っていません。しかし、その小さな方法論を自分のものとしたとき、どんな未知の領域にチャレンジすることも、ただ大事な5原則のステップを踏んで行くだけだということがわかるようになります。その方法論の学習をワークブック式の小さなステップに作り上げたのが、ここで取り上げるセルフコーチングプログラムです。このように、方法論をベースにトレーニングを行い、コーチされる人の主体性や現在おかれている状況を尊重しながらワンツーマンのアシスタンスを提供してまいります。

「いやあ~こんな状態じゃ始められないよ~。。。」そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。ですが、こう考えてみたらいかがでしょうか。いろんな逆境や障害はあなたの敵ではありません。克服することによってあなたをさらに強く、成熟した人間に完成させてくれるチャンスである、という捉え方です。すべてをあなたに与えられている財産の一部として肯定的に受け入れ、そこから出発しましょう。すべてのトレーニングを終え、教授する者(トレーナー)、教授される者(トレーニー)の間で納得のいく結果に到達したとき、あなたは前の自分とは違うなにかを手にしたことをはっきり感じとることでしょう。

カリキュラムの使い方と用語

カリキュラムは全部で10課からなり、それぞれの課にはおよそ10のポイントがあります。それぞれのポイントは理解と実践が十分なレベルに達成したかどうかを評価するチェックポイントとして設定されています。ですから、合計でおよそ100のポイントがありますが、それらに全部チェックマークがついたら、知源育を十分理解して、使えるようになったと考えられます。

また、このカリキュラムはあくまでもガイドラインです。レッスンは第1課からスタートして第10課で終わる必要はありません。その順序で進むことは適当だと思いますが、むしろ何度も同じ課に戻ってくる方がサイクルを生み出すことにもなり(第4原則の応用)、より好ましいのです。100あるチェックポイントの中のどこか一箇所にひっかかって、トレーニングが進まないより、1つの課を一通り一定の時間を使ったら、全部のポイントをカバーする必要はないので、残りのポイントは次回以降に残しておいて、次の課に進むことが望まれます。

このカリキュラムの中で、「プロジェクト」という言葉を使いますが、どのような領域のどのような活動にも使えます。大きい、組織ぐるみのような活動である必要はありません。ちょっとしたスキルを身に付けることでもいいのです。たとえば、「料理の腕を上げるプロジェクト」のように。「友達と仲良くなるプロジェクト」「書道のプロジェクト」「営業成績を上げるプロジェクト」「速読をマスターするプロジェクト」「ゴルフのトーナメントで入賞するプロジェクト」などがその例です。領域は問いませんし、どのようなレベルを達成目標にするかは個人によって異なるはずです。もちろん、プロジェクトの名前も、自分の好みに合わせて、楽しい名前をつけることが出来るでしょう。

 

<<カリキュラム>>

第1課 記録パワーを身につける

第2課 目標設定と計画の立て方

第3課 ウィークリー・プランに基づいた生活のパターンを創る

第4課 サイクルの創り方

第5課 ふさわしく現実に取り組む

第6課 現実との接点が宝庫となるとき

第7課 組織的に振りかえる(I

第8課 組織的に振りかえる(II

第9課 最も現実的で意味のある次のステップの決め方

第10課 継続は力なり――引き延ばしの対策

問い合わせは下記にどうぞ。

contact@chigen-iku.com