向上のメカニズム

前回に続いてもう少し突っ込んでみます。翻訳の例をまた使えばプロジェクトを始める前は、時間を特に設定したわけではなく、気の向いた時にはじめ、途中で疲れれば手を休めて別のことを行なうという具合で不規則でした。プロジェクトを組織する段階で、毎日決まった時間帯に環境を整えて行なうということで、コンピューターの配置換えなどもしました。時間と訳出している語数を丁寧に記録しモニターすることを始め、日誌には気づいたことを書き始めました。どこでスローダウンしているのかをもっと意識し始めています。

これらのことが重なって、それほど特にがんばっているという風には感じていないのですが、タイムを計ってみると記録が伸びているのです。一応1時間に2000語を訳すという夢のような数字を設定し、組織的な努力が始まりました。もちろん、自分でも言っているように、夢は夢として頭の片隅にしまっておき、時々思い出しますが、現実的には実行可能な具体的な努力目標に向かって日々の努力を重ねます。そして絶えず目標を進化させます。

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