書くことによって

知源育の養成において記録の重要性をいくら強調してもし過ぎることができません。経験学習がそれよりもっと上のレベルのより組織立ったものに変わるためには記録の役割が無くてはならないからです。もちろん、ただ書くと言うことではなくて、それをどのように活用してプロジェクトを進めるかという点も重要です。

私たちが頭の中で考える思考には限界があります。それはどんなに頭の良い人でも同じです。知源育的に考えを進めることが身に付けば、実はそんなに頭が良くなくても優れた考え方を発展できるでしょう。記録を進める事自体が考えを練ることになり、組織的に物事を整理して進める働きが出てくるからです。アメリカではNational Science Foundationと言う大きな組織があって、国中の研究開発を支援しています。その支援金を獲得するために出願書を作成する作業を知源育的に進めてきました。記録をしながら考えるといういつものパターンでリラックスしながらやっていることなのですが、ずっと経験も知識もある人たちよりも良いものが書けてしまうので不思議です。知源育的に書くことは緻密な思考を促します。

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