熟した時

どんなにすばらしいアイデアでも時が熟していないといくら努力しても実現しません。ごり押しで無理をしても意味がなく、無駄や失望が生まれるだけです。第5原則の二つ目のモード復習(Review)が意味を持つのはそのような状況です。知源育のプロジェクトでは記録が不可欠で、実践の中で生まれる様々なアイデアは記録に残ります。そういう習慣のない人たちもたくさんのアイデアに巡り会うのですが、記録をしないためにしばらくするとほとんどのことを忘れてしまいます。ものすごく記憶力のいいと言われている人たちでも同じであることが分かってきました。

知源育を実践している時には記録を、古いものも含めて、定期的に復習しますから、もうすっかり意識の中から消え去ってしまったようなアイデアでも時々思い出すことができるのです。時間の経過とともに前に考えていたあれこれのアイデアのためのときが熟してきます。そして、相応しいときだと感じて実行に移してみるとスムーズに実現させることができ、忍耐強く温めてきたアイデアが実行に移せた喜びに感動するでしょう。待てば待つほど喜びは大きなものとなります。

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