可能性の追究

この半年ぐらい,大学で学生たちが一定のレベルになると自己満足に陥るという問題と取り組んできました。周りを見回すと,至る所で,実は人間というものはその状況に満足するというか,甘んじてしまい,新しいレベルにチャレンジするという気概をもたないということに気づきました。というか,ほとんどの人が,向上心のありそうな人たちも含めて,そういうマンネリ化の傾向があります。ある程度の年齢に達して,既に社会的な成功を修めている人たちの間でさせ,新しい課題に向かって,当初うまくいかないとすぐ匙を投げて,今の自分を変えようとしないという傾向が強くあることを知りました。それも,何百何千という事例を見てきた人の証言で分かったことです。

学生たちに色々な方面で,もっと高いレベルの言語運用能力を目指すように,手を替え品を替えて励まし,支援し,練習を工夫し,互いに教え合うなどのことをやってみました。確かに,こちらにしっかりとした根拠があって,学生の実力の現状を把握して,それを踏まえてチャレンジするのであれば,かなり手応えのある成果が出てきます。こちらに期待し,信念を持ってチャレンジする姿勢がなければ何も起こらないのですから,教えることは無類の役割です。

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