ヴィジョン

私は絶えずたくさんの人々と親しく接し,彼らの語るのに耳を傾けるようにしています。毎年何百人もの人たちに語りかけていると思います。それで思うことは,それらの人たちがすばらしい才能を秘めていることです。しかし,自分では何も始められないと思っている人たちが大半です。才能があっても具体的に何か大きなことを始める力など自分にはないと思い込んでいるのです。ですから,かすかな願いはあるのですが,夢は夢であって,生まれては消えていく運命です。

知源育のたくさんのプロジェクトをやってみて,具体化する方法をコツコツと探しながら,5つの原則を当てはめてやってみると,意外な方法で道が開け,プロジェクトの成果が見えてくるというパターンを数多く経験しました。それまでのただ願っていただけの自分とどこが違っているかというと,先ず第1に,プロジェクトの土台になっている大きな目標についてのヴィジョンをはっきりさせることだと思います。書き出し,それを何度も復習し,報告のモードを使って他の人々ともわかち合い,フィードバックを受けるなどの方法をとりながら,ヴィジョンに肉付けします。しっかりしたヴィジョンがあれば他の人たちにも働きかけ,その人たちをも動員して自分ひとりではできない大きなことを達成することができます。ですから何かの変化を組織の中に創り出したりする力になるためには,先ずヴィジョンを確立することが大事です。

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