ツール=スキルを磨く(3)

ネットワークを作るスキルは可能性を広げてくれる。大きなことをするには独力では無理。組織する力が求められます。自分はあまり社交的な方ではないから,新しい人々とあったりしてネットワーキングするのは苦手という人も多いかもしれません。私も研究室に閉じこもって勉強していることが好きで,外に出掛けるのはどちらかというと苦手でした。しかし,会社での役割の関係で,営業活動や,会社を代表して対外的な交渉に当たる経験が増えました。それで,ネットワークを作るスキルが徐々に高められました。

最初は初対面の人たちと会話を始めるのには抵抗がありましたが,今ではキャンパスのあらゆる人を掴まえて,話し始めるのが日常になっています。これはスキルです。最初は自分を強いてさせる部分もあるのですが,やってみると充実した学びが限りなく起こって来て,楽しい活動になります。上手な質問の仕方,話題の発展の仕方などに少しずつ目が開かれます。これらの短いコンタクト(道を歩きながらほんの2−3分,あるいは交差点での信号待ちの30秒だけということもある)を通して面白い情報がどんどん自分の中に流れ込んできます。大抵,対話の後に主な内容を記録しておきます。自分の語ることは相手の反応によって,あるいは相手を意識することによって特定なものに形作られるものです。相手があってのものであって,自分の発想が予測もしなかった方に発展することが面白いところです。

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