記録に関することが続きますが,なかなかそれがネックになって知源育のプロジェクトの成果が出せない人が多いので,ここで知恵と励ましをもらって下さい。私のように能力的には凡人である人間が知源育の力で多数の自己開発のプロジェクトに驚く成果を出した理由が記録にあるのです。
頭の中だけで考えている場合は,一度に想起できる事柄が極めて限られます。数種類の関連したことが一度に思い出せるだけかもしれません。人間って,思い出したい時にそのことが思い出せないことが多いのです。記録を上手にまとめる人はそれを何倍にも,あるいは何十倍にもできます。ですから考える材料の豊かさが違います。さらにその材料には何度も繰り返し戻って来れますから,考えの緻密さに著しい違いが出てくるのです。
その違いをイメージしてみます。フェイスブックに自分がキャジュアルにとったビデオの1分間のクリップを掲載したものと,宮崎駿がスタジオジブリやその他のスタッフと超大作に挑んで完成したビデオとの違いはどうでしょうか?確かに内容の豊かさや完成度の点で雲泥の違いが出てくるでしょう。知源育の原則に従いながら記録に基づいて考え、進めていくことにはそのような違いを演出する力があります。ですから,小さな記録であるとは感じながらも,大切に「積み重ね」て下さい。