振りかえり(第5原則)の大切さについては何度も書きました。今回、負の局面から捉えます。活動が起こっても記録と共に振りかえりが起こらないとどういう状態になるのか。1つの活動が起こればそこには数限りない情報が生み出されています。しかし、わたしたちの脳はすべてを認識し得ませんし、また記憶にとどまることはほんのわずかです。
多くのことはぼんやりとした印象を残すだけなのです。そこに意識を向けてあるポイントについて思いを巡らすということが大事です。振りかえりがないと、ぼんやりしたことがそのままで、やがて意識から薄れ、完全に忘れてしまいます。わたしたちの行動に何の影響も及ぼさないのです。せっかく宝の山が隠れているのですが、それを掘り起こすことなく、眠らせたままになるのです。