私は、自分が観察力が弱い人間だと、周りの人との比較や身近な人からの指摘から感じていました。知源育はそれを徐々に変えつつあります。先日、有給休暇を使ってユタの貸し物件の修繕に行きました。私より観察力が数倍はすぐれている家内と、また、プロの人たちとともに活動していると、その人たちの着眼点が自分の中に飛び込んできます。以前には無かったことです。メンタルマークのテクニックが身につき、日誌に具体的に起こっていることを描写することが習慣になるにつれて観察力が自然に育っているのが感じられます。
帰路に向かい、ソールトレークのシティーセンターで乗換えをしようとしたときのことです。普段の私ですと、ある特定のことが頭の中にあって、そのことを考えています。その場にあることも自分の目を引くことに注意を向けますが、とりわけ、そこにある物事を総合的に眺め観察するということはなかなか起こりません。ところが、今回時間的な余裕があることもあり、はじめて見るセンターの全体像をまず確認し、複数の交通機関が入り込んでいるシステムに注意を向けている自分に気づきました。
なるほどと思いました。物事をだんだん着実に出来るようになっている自分がいるという背景に、活動を取り巻く状況に対してより具体的な観察の目を向けているという事実がありました。それまでは、目的地に着きさえすればよいということで、身の回りのことにそれほど注意を払わなかった人間がです。