課題の山

目の前にある山のような課題に途方にくれたことはありませんか?一挙に片がつく見通しがあれば何とか始めようという気にもなりますが、1-2時間働いても目立った違いが出てこないような大きな課題を抱えていれば、手をつけることさえ躊躇してしまいます。

大震災の後片付けはその最たるものでしょうし、私たち研究者にとっては、博士論文を書くことなども果てしない課題に加えられるでしょう。一般的には、長年住んでいた家を引っ越す時の作業なども大変なものです。

そういう作業を気楽にスタートする方法を試してみました。知源育のサイクルを作るという発想が役立った例です。短い時間を区切ってその作業をし、とりあえずそこでストップして、別のことをして体や気を休め、またその活動に戻ってくるという方法です。活動にリズムを作ると疲れずに長く続けられます。

一昨年のことですが、ダンボールに50箱分くらいの研究の資料などがたまっていました。20年近く溜め込んでいたものです。あまりにも大変な量なので手がつかられずにいました。1つ1つの資料に丁寧に目を通し、破棄するもの、リサイクルに回すもの、保存するものに分けるのですが、時間が果てしなくかかります。そこで、一度に15分だけ作業をすると決めました。そして、それが出来たらウィークリー・プランナーにチェックマークをつけて進度を確認するようにしました。定期的に出来た時期も、サボってしまった時期もありましたが、1年後には、50箱分が半分以下の量になって、地下室が見違えるようにすっきりしました。

大事なことで、山のような課題がほうって置かれていたら、このような方法を試してみませんか?

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