前回、メンタルブロックが引き延ばしを生じさせていることに触れました。解決方法に進む前にメンタルブロックがどのように起こっているのか観察してみましょう。不器用であった私はものの修理や改良などは後回しにする傾向がありました。忙しく働いて、運動などの活動はまったくおろそかになっていました。しかし、知源育のプロジェクトとして、スポーツと日曜大工についてたくさんの企画を実践したことで、今ではこの二つの領域に関しては、引き延ばすこと無く、率先して、しかも気持ちよく楽しんで作業や活動が進められます。プロジェクトにしたことでメンタルブロックを克服できたのです。今チャレンジしているのは、身の回りの整理と片付けです。生来あれこれに手を出して、身の回りにやりかけのものが山のように雑然と積まれてしまうという問題があります。
今その傾向を徐々に克服しつつあります。ものすごいチャレンジであり、面白いプロセスでもあります。ポイントは、適切に的を絞り、日常生活のパターンの中で、一定の無理の無い時間を適切に割り当てることです。私の場合、いろいろ忙しくあれこれの活動をしていると、どうしても片付けが後回しになって、いつまでも引き延ばしが起こります。成果が出始めたきっかけは、まず、ブレーンストーミング的に問題状況について分析しました。そして、だらだらといろいろな活動に時間を使ってしまう傾向のある自分にでもできる方法は、5分のタイマーをカチカチ鳴らせながらその間だけ集中して片付けをするというものでした。出がけの慌ただしい時や、夜かなり疲れている時でも、5分だけであればなんとかやってみるかという気持ちが出てきます。5分が終わるとピンという音が出てきますから、そこで作業をストップします。そんな簡単な仕組みを作ることで、なんとか整理の苦手な自分が変わりつつあります。